医療事務電卓
メディカ20

1990年代シャープ製造 ニチイ学館教材
BO−155 購入価格 3900円

■この電卓のプロフィール
 ニチイ学館といえば、医療事務、ホームヘルパーの教育でご存じの方が多いだろう。
 この電卓は、その医療事務用点数計算に作られた電卓で、ニチイ学館がシャープに注文して作らせたもの。
 性能は10桁2メモリ(うち1つはGTメモリ)で、タイ製である。
 特殊なキーをのぞけば、同等のシャープの電卓が1980円程度で入手できる。

■関数キー(RE)
 この電卓の最大の特徴は、医療事務での薬価の点数計算ができること。
 医療事務を勉強したことがない人に説明するが、医療費はすべて点数で計算されている。1点が10円の勘定になる。
 薬価も、厚生労働省が決めた薬価に、決められた公式で計算する。(公式は教科書であった略式のもの)

 薬価点数=(薬価−5)÷10 1以下の端数はすべて切り上げ。
 薬価が15円以下ならばすべて1点で計算。

 この電卓は、この薬価の計算を一発で行うために、特別な関数キー(RE)をつけている。また、総和キー(Σ)、アイテムカウントキー(IC)もついているが、医療事務講座ではついに使うことはなかった。
■他の電卓では代用できないのか
 もちろんできる。8桁の電卓でも十分にできる。医療事務では8桁を超えるような計算がまずあり得ないからだ。
 薬価の計算は、点数を合計して5を引いて10で割れば出るが、1以下の端数は切り上げるという事を忘れると、とんでもない誤差になる。
 複数の薬の場合、メモリに入れて計算することになるが、REキーがないと、1点の誤差が生じる。
 実技試験ではもちろん減点の対象となるので注意が必要だ。

 切り上げの方法だが、小数点第3位までに端数が出れば斬りあがる。電卓の中には、5/4、UP,CUTという、スライドスイッチがある機種があるが、UPにスイッチをセットした状態と同じものだと思えばよい。このスイッチがある場合は、小数点の桁数も指定できるから、2か4のある機種は、2にセットして計算すれば近い答えがでるが、累積すると1点以上の誤差が生じるので注意が必要だ。

 ちなみに検定試験では、薬価計算だけこの電卓を使い、点数の総合計には使い慣れているカシオDS−3Lを使って計算した。
 結果は不合格だったことを付け加えておこう。
 最後に感じたことだが、医療制度の根幹をなす、点数計算が非常に複雑であったということだ。
 医療改革は負担率をあげるのではなく、この複雑さをなくすことからはじめなくてはいけない。


2002,12, 1

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